- 名前のないロボットたちへ
- 人の一生はおよそ三万日。限りある視力を聴力を全感覚を、無意味に擦り減らすな。
君には名前がない。
名前がない人は生きてない。生きてないんだ。
そもそもが、生きてるかどうかもわからないのに、君は最後の証をみずから捨てる。
愚かだ。悲しい。見ていたくない。名前のある人に傷つけられるほうがまだましだ。
君も、俺と同じようにその心に憎しみと優しさを持つ血の通った人間だろう?ならばその所在を見失わないでほしいんだ。目をさましてほしいんだよ。君一人だけでもいい。
君の家を奪う気持ちはない。ただそこは家ではない、と言ってるんだ。
2010.04.21 19:06